パキスタン洪水の報道 国際メディアと日本国内の違い

パキスタンの新聞、テレビニュースは今、パキスタンの洪水がトップニュースとして報道され続けている。CNN、BBCアルジャジーラなどの国際報道メデイアでも、ここ数週間トップニュースはパキスタンの水害報道である。日本のメディアの状況は、「日本人がパキスタン軍のヘリで救出された」、「日本の自衛隊パキスタンに派遣される」程度の報道しかないと聞いている。
日本のメディアの問題もあるだろう。日本にいて、CNN、BBCアルジャジーラを視聴できる環境がある人は極一部であろうし、インターネットなどで視聴は可能であるが、英語が理解出来ないという問題もある。
パキスタンでの今回の洪水災害は、日本で例えると「利根川、荒川、江戸川、多摩川鶴見川などが一度に氾濫し、何百万人もの人たちが、交通はマヒ、家も電気も水も食料も何もない生活を、10日間以上強いられている。時々自衛隊のヘリコプターが生米の入った袋を空から落としていく。コンビニに行っても食料は当然全てない」くらいの甚大な災害であると思う。
私の体験で言わせてもらうと、20年以上前に山陰豪雨に遭遇し、自衛隊に救助され、一日だけ自衛隊の炊き出し、テントで夜を明かした記憶は今でも強烈に残っている。
写真は、パキスタンの英字新聞「DAWN」に掲載されているた被災地の状況の写真である。ニュース、新聞で一番多く聞く言葉は「Devastate Disaster(荒廃的な災害)」という言葉である。